胡耀邦 2012 9 22
私は、中国といえば、「胡耀邦元総書記」を連想します。
胡耀邦氏の無念の思いは、どれほど深いものかと思いました。
私が、中国に対して、「人権」、「信教の自由」、「民主化」について、
強く批判してこなかったのは、
胡耀邦氏に連なる人たち(人脈)に迷惑がかかると思ったからです。
しかし、聞くところによると、
今年の秋で、胡耀邦氏に直接連なる人たちは、ほとんど表舞台から消えるという。
そうであるならば、今後は、遠慮なく、
中国に対して、「人権」、「信教の自由」、「民主化」を求めることができます。
本来、こうした役割は、欧米が行うべきものですが、
現状では、アメリカも欧州も、
中国に国債を買ってもらわなければ国の財政が成り立たないという状態になっています。
つまり、アメリカも欧州も、財政的には、中国の下で生きていくということです。
しかし、「人権」も「信教の自由」も「民主化」も、
常に誰かが言い続けなければならない。
これは、人類普遍の真理であり、
この真理を獲得するために、人類は、多大な犠牲を払ってきたのです。
欧州と中国 2012 9
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2012年9月1日の朝日新聞には、
中国の胡錦濤国家主席と握手する、
ドイツのメルケル首相の写真があります。
メルケル首相は、中国を訪問して、
おそらく欧州の国債の購入継続をお願いしたのだと思われます。
ところで、欧州の得意分野である「人権問題」について、
メルケル首相は、中国に対して、改善要求したのでしょうか。
最近は、いつの間にか苦手分野になったのでしょうか。
それにしても、写真では、
胡錦濤国家主席は、若く見えます。
まるで60歳前後のようにも思えます。
まだエネルギーが残っているならば、
「人権」や「先富と共富」という大きな問題に取り組むべきです。
先富と共富 2012
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中国の改革開放政策の指導者である、
ケ小平の言葉は、日本においても、
中国においても、誤解されていると思います。
ケ小平の「先に富める者から先に富め」という先富論が、
日中両国において、誤解され、一人歩きしています。
本当は、ケ小平は、こう言ったのです。
「先富、后共富」
つまり、先に富んだ者が、
まだ富んでいない者を富ませていくことで、
みんなが共に豊かになろうと指示していたのです。
これは、西洋的に言えば、
「ノブレス・オブリージュ」でしょう。
しかし、その後の中国人は、
ケ小平の意図を無視して、拝金主義に走ってしまったのです。
どんなに的確な指示を出しても、
後世の人たちは、自分に都合のよいところだけ使うのです。
ケ小平の怒りを感じない中国人は、拝金主義者です。